Hang in the US MARKET

日本の将来を悲観して、あえて米国市場で頑張っています

マスターカード2017 Investment Community Meetingを見て、過去にMAを売ったことをとても後悔した

(1)マスターカード 2017 Investment Community Meeting

9月7日にマスターカード 2017 Investment Community MeetingがありそのプレゼンテーションスライドがHPにアップされていましたので、私が注目したスライドを下に挙げてみました。

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↑支払いに占めるカード決済分野はまだまだ小さくて(オレンジ色の部分)、B2B(企業間決済)分野やP2P(個人間送金)、B2C(企業から個人)分野ではカード決済はほとんど行われていませんので、ここへ参入すれば、一段と成長することができます。

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↑よって、マスターカードは一般的なクレジットカードだけでなくコマーシャルカードやP2P向けのMastercard Sendなどそれぞれの分野にサービスを展開してリーチしようとしています。

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↑一般的なクレジットカードやデビットカードよりもコマーシャルカードの取扱高の伸びが倍近くありますので、この分野が伸びていることが分かります。

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↑カード決済手数料以外にもセキュリティやデータ分析など付加価値のあるサービスも展開しています。

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↑現在売上に占めるサービス分野の割合は25%ですが、2014年からの3年間のこの分野の成長率は29%あります。

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マスターカードは配当が少ないですが、配当よりも自社株買いに力を入れています。

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↑文句ない成長を続けていますが、更に今回Non-GAAPの希薄化後EPSの成長率のガイダンスが20%に引き上げられてました。

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↑EPS成長率20%で5年後の株価を計算してみました。年率成長率の基準株価は$136.53です。今のPERは約35倍ですが、PERが30倍に下がっても、5年後には倍になりますね。万が一PERが20倍まで下がっても、4年間保有すれば損しません。

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↑ちなみにモーニングスターによると、2010年にPERが約16倍まで下がってます(2008年は除く)。将来性を考えると、どんなに相場環境が悪化しても16倍まで下がることは考えられませんね。ちなみに過去5年間の平均PERは27.8倍です。

 

ちなみにライバルであるVISAの今年のInvester Dayについては、こちらのブログでよくまとめられていました。

www.saki-imamura.com

 

(2)実は2015年にマスターカードを大量に買っていたが・・・

 

2015年に米国株を始めた頃、マスターカード(MA)を買いました。1株93.6で200株、自分の中ではかなり大胆な投資だったと思います。今だったら一度に日本円で200万近くの資金を投入したりしません(笑)、何回かに分けて買います。当時はリスクよりも手数料がもったいないという意識があったと思います。

 

せっかく大量に買ったマスターカード株もその2ヶ月後、$97.25まで上がった段階で売ってしまいました。約$700の利益がでました。チャートから振り返ってみると、その後2016年に入ってから原油ショックで相場が大きく下げましたので、そこで売って正解だったのですが、長期的に見ると大きな利益を逃しているのが分かります。

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米国株を始めたこの頃は、自分で企業分析を行わず、MarketHachのお勧め銘柄を買って、チャートを見ながら短期売買を繰り返しておりました。その年は勝ち負けを繰り返してなんとか米国株で$3,500の利益をあげ、米国株に自信をつけた年でもありました(笑)。

 

(3)マスターカードは当時も順調に成長を続けていた

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2014年から2015年は売上、営業利益ともに伸び悩んでいましたが、EPSは伸びてましたので、当時から決算を見て売買していたら2015年の段階で売ってなかったと思います。

 

(4)2016年の原油ショック相場

 

原油安が原因で2016年に入った直後から米国市場は下落を始めました。含み損がどんどん膨らみ、暗澹たる気持ちになりました。ただ私はリーマンショックの時を思い出し、今回は株を売りませんでした。ちょうど冬季でしたので、もう一つの趣味のスキーに熱中して、相場のことは意識して忘れるようにしてました(笑)。今回はそれが功を奏して、その後数ヶ月でプラスマイナスが入れ替わって、含み損がそのまま含み益になり、ますます米国株が好きになった年でもありました。

 

この時は、たまたま結果オーライだったのですが、もしマスターカード株を持っていたとして、大きく相場が崩れた時に売るか売らないかの判断は、マスターカードの長期的な成長余力があるかないかで判断すべきだと今は思います。当時からフィンテックやEコマースの成長は言われていましたので、それを考えるとマスターカードは長期保有対象銘柄だったと思います。

 

(5)まとめ

億り人になるためには、大量にかった株が大きく値上がりすることを、何度か繰り返すことが必要だと思います。

 

そのチャンスが2015年に私に来ましたが、上手く掴めることができませんでした。翌年に大きな相場の調整が来ましたので、当時の自分の判断は間違っていなかったとも言えますが、今振り返ってみるともっと自分が保有している銘柄についてよく調べて、その企業の将来性にもっと自信が持てていたらと反省しています。

 

このような過去の失敗を活かして、今は英語の決算資料もめんどくさがらずできるだけ読むようにして、このようにブログにまとめている次第です。

 

「BUY & HOMEWORK」by Jim Cramer

 この本では、くどいように「BUY & Homework」の重要性が述べられていました。痛い目に合わないと、なかなか本で学んだことを実行できませんね。

 

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