Hang in the US MARKET

日本の将来を悲観して、あえて米国市場で頑張っています

この10年間の自分の投資に対する取り組み方の変化について

 (1)はじめに

9月15日でリーマンショックから10年経つようです。10年前は33歳で転職活動をしており、一旦仕事を辞めて1日中、英語を勉強しながら海外と繋がりのある企業を目指して転職活動をしていました。でも、リーマンショックのおかげで最終的には地方のドメスティックな会社に就職することになりました。

 

せっかく勉強した英語はまったく使うことはなく、地方のヌルい雰囲気の中楽しく仕事をしてきましたが、将来への不安が常に心の底にあります。

 

なので、ただでさえ安月給なのにこの先、更に収入が減らされるというリスクを補うために、今は米株投資に懸命に取り組んでる次第です。

 

(2)この10年での変化

株好きだった祖父の勧めで、社会人になった24歳から株はやってましたが、自分で決算資料とか読んで企業分析とかすることなく、雑誌が勧める銘柄なんかを思いつきで買って、損を出しながらもトータルでお小遣い程度の儲けを得ていた様な状態でした。

 

リーマンショック前には当時持て囃されていた炭素繊維関連で東レの株をそれなりに持ってました。それがリーマンショックであれよあれよと言う間に株価が下がって、一番の大底で投げるという典型的な失態をやらかして、約100万円の損失を出してしまいました。

 

その後は株をやる気が起きず、しばらく投資から離れてましたが、日本の将来に不安は感じていましたので、ドル円が80円台の時に、ちょこちょこ米国株口座でドルを買い始めていました。

 

ある程度ドルが溜まったところで、海外ETFを買ったりしてましたが、積み立てるとか大した戦略を持たずに思いつきで売買していたので、大した成果は上がりませんでした。

 

(3)米国株有料サロンへの入会

転機が訪れたのは、広瀬さんの有料サロンの会員になってからです。ここでオニールの存在とか知って、パンローリングの3000円以上する本を買うようになり、本格的に投資方法を勉強するようになりました。広瀬さんの勧めでGEとかMCDを買って、年間成績で初めて100万円を超えたのもこの時です。

 

儲かると投資が面白くなって、ますます投資の勉強するようになりました。こまめに記録を付けるようにもなり、投資につぎ込む金額も大きくなってきました。

 

(4)サロンを卒業し、新たな出会い

1年ちょっと広瀬さんのサロンに在籍することで、米国株投資の取り組み方が分かってきたので、卒業して自分なりに企業を調べて買うようになりました。このブログを始めたのもそのころです。

 

 

次に素人投資家が集まる勉強会に参加するようになりました。初めて参加する時はとても緊張しましたね。その初めての勉強会の1週間前に、私がSQについて書いたブログを偶然にもその勉強会で講師を務める大物投資家さんが読んでくれて、いいね!を押してくれました。それがきっかけで勉強会後の懇親会でお話させて頂き、今でもお付き合いさせて頂くようになって、その後の投資方法が大きく変わることとなりました。

 

(5)参考とする投資情報が変わった

それまでは日本語で読めるサイトやブログを参考に米国株を買ってました。それがSeekingアルファやGurufocusなど英語のサイトを参考にするようになり、なりよりも企業が発表する1次情報をよくチェックするようになりました。

 

勉強会で大物素人投資家さん達の話を聞いていると、最終的には企業分析が大事だという考えにたどり着きました。今の投資スタイルは師匠が教えてくれてた銘柄を主に調べてブログにまとめています。

 

ブログにまとめていると、いろいろ疑問点が出てきますので、最終的にはカンファレンスコールを書き起こした10ページ以上の英語を読む羽目になり、学生の時では考えられないくらい英語を読んでいる毎日です。

 

企業分析をする習慣ができると小型グロース株にもある程度自信を持って投資することができ、広瀬さんのサロンにいた頃よりもリターンが大きくなってきました。

 

米国株に関する日本語のブログは、主観や憶測で書かれたものや、中には古い情報に基づいて書かれていたりして間違っている事に気付くことがあります(当然英語のサイトでも間違っていることはあると思います)。

 

やはり自分が投資判断をする上で重要な情報は、自分で調べて裏を取ることが大事だと思います。

 

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Amazonのセグメントごとの売上成長率の推移です。本業のOnline store(青線)の売上成長率は10%台で大したことはありません。それ以外の利幅が高いAWSなどのセグメントの成長率が高いから、Amazonの純利益成長率が高くて、PER150倍という高倍率にもかかわらず株価は伸びている訳です。

 

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↑各セグメントの売上比率

 

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AmazonのEPS成長率(YoY) Jun18は2Q 2018のこと

また純利益の増加には減税の効果もあります。来年以降は減税効果が純利益成長率に影響を与えなくなくなります。

 

クラウドの時代はこれからだと思いますので、AWSもまだまだ伸びると思いますが、この各セグメントの高成長率をいつまで維持できるのか?という不安もあります。

 

成長株投資ではPERの高さを無視するのがセオリーですが、成長期待で買われている銘柄は成長率が落ちると売られます。

 

私はAmazonに期待しており、ポートフォリオの15%をAmazonが占めていますが、今から買い増してもそんなに追加のリターンは得られないと思っています。

 

こうやって、いろいろ調べたりグラフを作ったりして、その企業の将来や株価の行方をあれこれ考えるのは楽しいですね!

 

 

↑この本を用いて簡単な英文を作るトレーニンをしたおかげで、英語の回路が頭の中にでき、その後の英語の集中学習が続けることができました。そう思うと、今ある自分はすべてはここから始まったのかもしれませんね。

 

 ↑今この本読んでいます。なかなか骨太の硬派な内容ですが、今まで企業価値の本を読んできたなかで、よく理解できなかった部分がこの本を読んで繋がったりして、大変参考になってます。

成毛さんのAmazonに関する本でCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の話が出てきますが、この本ではCCCに関することがメインで書かれています。