前期に続き高成長を見せたアリババ(BABA)! 2017年6月期決算発表
アリババが前期に続き好調な決算を発表しました。
↑売上が前年同期比+56%、純利益が同+96%、希薄化後EPSが同+92%で前期と同様、過去5年間の平均成長率をアウトパフォームしました。
↑2013年から5年間の成長率(各年3月31日締め)
↑前回の四半期決算(2017年3月期)
前回も好調な成長を記録してました。
↑左:年間アクティブ消費者 一人あたりの売上金額の推移
↑右:月間モバイルアクティブユーザー 一人当たりの売上金額の推移
順調に伸びてますね。
↑売上の52%を占めるCRM(顧客管理)事業も前年比の伸びが+65%と順調に伸びてます。
↑アリババの年度(3月31日締め)ごとの推移。
2016年から2017年にかけて売上成長率が50%台に加速しましたが、今回の決算発表を見る限り、引き続きその流れが続いています。
(2016年の純利益が突出しているのは大きな投資利益が入ったため)
ちなみにフリーキャッシュフローも2016年から2017年にかけて伸びが加速し、34%の伸びでした。
アリババの特徴は以下にまとめてあります。
まあ、アリババが中国市場をメインにしていなかったら文句なく長期保有の対象なのですが、今後の中国経済はどうなるのでしょうか?
この日経の記事のとおり、年後半にかけて金融を引き締めていくのなら、アリババの成長も鈍化するかもしれません。ただ、デジタルメディア・エンターテイメント(現在売上の8%を占めている)事業やクラウド事業(同 売上の5%)が前年比+30%と+96%と伸びてきてますので、コア事業以外の伸びがコア事業の減速を補うかもしれません。(追記:デジタルメディア・エンターテイメントとクラウド事業はまだ赤字でした)
↑希薄化後EPSが過去5年間の平均成長率+36.6%で伸びた時の、今後5年間の推移と、各年のPERが15倍、25倍、35倍だった時の株価。黄色の部分は今買っても利益が出るところ。ちなみに今のPERは63.8倍なので、かなり控えめに計算してみました。
モバイル対応もしっかりできてますし、社会のインフラとしてもう中国社会に根付いていますので、よっぽどのことがない限り2022年まで保有していれば損はしないと思いますが、どうなりますかね?
↓アリババ2017年6月期決算発表スライド
http://www.alibabagroup.com/en/ir/presentations/pre170817.pdf
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