密かに期待している素材株 アルコアは買いか?
アルミ最大手のアルコア(AA)が11日の3Q決算発表後、約16%下げました。
売上はアルミ価格の低迷を受けて前年同期比で6.5%下がりましたが、リストラなどの経営の効率化が進んで、純利益は3.8倍に増えてます。
アルコア 第3四半期決算発表 EPSは予想に一致、売上高は×、ガイダンスは下がった - Market Hack
米アルコア減収増益 7~9月、1株利益は予想下回る :日本経済新聞
ガイダンスが引き下げられたのが嫌気されたのだと思いますが、はたして大口需要国である中国の景気は、この先も低迷するのでしょうか?
この前発表された中国の9月の生産者物価指数は前年同月比で+0.1%と2012年1月以来、久々にプラス成長となりました。昨年12月が底で今年に入ってから右肩上がりに上がってます。
【中国】生産者物価指数(PPI) - 経済指標 - Yahoo!ファイナンス
貿易統計が悪かったのが話題になりましたが、今一生懸命、元安誘導してますので、そのうち持ち直すのではないかと思います。
キャタピラーなどの建機は中国経済が底打ちしたとして株価が堅調です。今後、他の素材株や工業株の決算発表のガイダンスに注目して、アルコアのガイダンスが悲観すぎるのかどうか見極めたいと思います。
と最初は単純に考えていたのですが、よく調べるとアルコアのForward PERは何気に46.39倍もあったのですね!
みんな11月1日に分社化されるアルコニック(利益率が高いアルコアの川下部門。)の株が欲しいのでしょうか(笑)
そこで、素材セクターの他の企業に目を向けるとデュポン(DD)やダウ・ケミカル(DOW)も株価は堅調でお買い得ではなさそうですし、やっぱり広瀬さんおすすめの銅鉱山のフリーポートマクマラン(FCX)でしょうか。
FCXの日足チャートですが、最近の銅価格の低迷を受けて下げてますね。今のForward PERは9.86倍です。当面は銅の増産が見込まれているので、低迷は続くと思いますが、下の記事の最後に目を引く記述がありました。
原料の採掘可能年数でもアルミが優位に立つ。銅は採掘可能年数が15年程度との調査結果もあり、資源の枯渇が取り沙汰されている。一方、アルミの原料であるボーキサイトは100年以上と試算されている。
銅はあと15年で枯渇する?
良質な銅鉱石が年々取れなくなってきて、銅鉱山の新規開発も遅れているという記事は以前このブログでも紹介したことがありますが(以下のリンク)、15年説は初めて聞きました。
Copper’s $149 Billion Mine Pipeline Stalls as Deficit Nears - Bloomberg
やっぱり、フリーポートマクマランは買っておくべき株ですね!
買うタイミングは今ではないと思いますが、ウオッチし続けて頃合いを見てガッツリ買いたいと思ってます(笑)