中国が政策変更?銅鉱山大手フリーポートマクモラン株の行方
銅鉱山大手のフリーポート・マクモラン(FCX)の日足チャートです。長期的には銅の供給不足が予想されていますので、4年以内に5倍に上がってもおかしくないと、私が勝手に予想している株です(笑)
7月7日のブルームバーグの記事によると2018年から銅が供給不足になることが予想されています。
Copper’s $149 Billion Mine Pipeline Stalls as Deficit Nears - Bloomberg
年々、良質な銅鉱石が取れなくなってきていて、しかも銅鉱山の開発には莫大な資金がいるので、銅鉱山の新規開発が停滞して長期的には大幅な供給不足になるだろうとのことです。
しかし、今はモルガン・スタンレーにダウングレードされて10ドルのレンジ下限を割ってしまってます。インドネシアの銅鉱山グラスバーグの一部の権利をインドネシア政府に売却するにあたって、その値段が双方で大きく乖離しているとのことです。
フリーポートマクモランは負債を減らすために資産の売却を進めています。この前もメキシコ湾の石油鉱区を安値で売却しました。
アナダルコ・ペトロリウムがフリーポート・マクモランからメキシコ湾の石油・天然ガス鉱区を買収 - Market Hack
銅の価格は最大の需要国である中国がガキを握っています。本日のブルームバーグの記事によると中国の需要改善見込みでロンドン金属取引所(LME)の銅価格が3週間ぶりの高値を付けたようです。
NY銅:3週間ぶり高値、中国の需要改善の兆しで-LME銅も上昇 - Bloomberg
また、中国株で有名なカテキンさんがFacebookでこんなコメントしてました。
カテ キン - 8月中国、何らかの政策変更があった。 簡単に言えば「危機の先延ばし」 ... | Facebook
中国で元建て新規融資額が7月に比べて8月は2倍に増えていたようです。中国は供給過剰が問題で習近平主導のもと供給過剰対策(=景気抑制)に乗り出していたはずですが、方針を変えたのでしょうか?
http://www.nikkei.com/my/#!/article/DGXKZO04939810W6A710C1EA1000/
引き続き、銅価格とともにフリーポート・マクモランの株価がどこで反転するか注目したいと思います。しかし、この記事に書かれているとおり短期的には期待してませんので、買いはあせらずじっくりと見極めるつもりです。
(プロはこう読む)商品 銅、年末にかけ下落も :日本経済新聞
(有料会員限定記事で申し訳なです)
当初、私は中国経済崩壊説にビビってましたが、(少し前に出版された本ですが)この本を読んで、中国経済について正しい認識が持てるようになりました。この本を読むと、中国の景気上昇を再び加速させるためには、供給過剰問題に真剣に取り組むことだということがよく分かります。
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